第35話【ハーセプチン・ドセタキセル1st】

今日、雨が降ると1977年以来の22日連日になります!と
ワイドショーがやっていた。

ここのところ、突然、雷を伴った大雨に見舞われるので
洗濯も外出もなんとなく消極的だった。

今日からドセタキセルとハーセプチンの投薬が始まる。
FECはなんとか乗り越えだけれども、今回はどうだろう。
副作用余りないです!って喜んでいたFECでも
投薬3日間はやはりシンドかった。
起きて背骨と腹筋を立たせておくことがダルかった。
だから、帰宅したらそのままベット行きなのだが、
寝込んでしまうと料理が出来ない。
パートナーも料理はするが、それでも数日前から
日持ちのしない葉物や調理に手間がかかる食料品の購入は
なるべく控えるようにして、調子が良ければ買い足しに行った。
4日目以降は比較的元気なのだが、これもクールを重ねるに従って、
少しだけシンドイ日が多くなった。
友人が外出に、と色々と誘ってくれるが
ギリギリまで体調を見てからでないと約束するのも躊躇ってしまう。

予定が立てられないフラストレーションと、
かつ未知のドセタキセルの副作用に怯える気持ちを抱えながら診察室に入った。

触診のあと、段々とたまってきた疲労感など不調について報告する。
特に副作用で止まるだろうと言われていた生理。
実は3クールまでは普通に来ていたが、4回目でとうとう異常を感じた。

「そろそろ機能障害が出ていると思ったほうが良いわね」

やはりそうか。
最近、イライラするのもホルモンバランスが狂っていらからなのかも。

「それと、この3週間で2kg、体重が増えました。
ウエストがキツくて、顔が大きくなった気がします」

「確かに。食事は?」

「ちゃんと食べてます。むしろ食べないと体力なくなるから、
頑張って食べてます。」

「あ、それだ。無理して食べちゃダメ。普通でいいの。
とにかく食べろって言う人がいるけど、普通でいいの!」

吐き気止めで飲んでいるデカドロンは
いわゆるステロイドなのたが、太りやすいそうだ。
今回からはこのデカドロンが増える上に、ドセタキセルは浮腫み(むくみ)やすい。そこにもって来て、食べなきゃと思い込んでしまう方がやはりいるらしく、投薬の数ヶ月で7kg増えてしまった患者さんがいたそうだ。

素人ながら、そこまで体重が変わると
投薬量も変わってしまうんだろな、お金が掛かりそうだなって
変な心配をしてしまった。

「ドセタキセルは吐き気は余りないの。
アレルギーは今日、出なければ大丈夫。
但し3回目から浮腫むかも。
筋肉痛もでるから、新しい薬が追加になるからね」

吐き気なし?
先輩サバイバーから聞いた話とだいぶ違うが、もちろん個人差があるので、
最終的にはやってみないと分からない。
またか。思わず恨めしげな顔になる。

「でもね、しこりは小さくなってる。効果出てる、良かったね」

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