第29話【情報戦】

「私はね、FEC よりドセタキセルの方が副作用がキツかったの」

ドセタキセルというのは抗がん剤の1つで、
私もFEC のあとの投薬計画に入っている。
このドセタキセル治療で、Hさんは投薬中から具合が悪くなったらしい。
また味覚障害がひどく肉がまったく食べられなくなってしまい、
タンパク質の数値が極端に下がってしまったとのこと。
その結果、治療に影響が出てしまうので、
その対応にも苦労されたことなどを話してくれた。

う~ん、そうなのか。
なんだかんだ言って私のFEC はあと1回で終わる。
副作用については、治療前に聞いていた話より
わりと元気に過ごせていたので、
次のドセタキセルについても大丈夫だろう、と完全に油断してた。

でも確かに薬が変わったら身体の反応も変わるよね。
FECは生まれて初めての抗がん剤経験で、かなり用心してたから
なんとか大丈夫、元気、元気って思ったのかもしれないしね。
聞いておいて良かった。

それと食事のコト。

「タンパク質って大事なのよ~!」

Hさんが熱く語る。
私は「食事療法も頑張ります!」って言っているわりに
そこまでお勉強やら意識やらが間に合ってなくて・・・

『少し痩せた?』

3回目のFECの前の診察でC先生に質問された。

『はい。ほんの少しですけど。
でもそれは食生活を見直したからだと思います。
今まで肉ばっかりで・・・』

「見直す」という言葉をあんまり深く考えずに答えたその瞬間、
私に顔の左側を見せながら診察内容をPCに入力していた先生が、
ピタッと手を止めてもの凄い勢いで振り向いた。

『肉も食べなきゃだめよ。乳製品も食べていいの。
バランスよく食べるの!』

あまりの勢いに圧倒されて『はい』って言えなかった。
『ふぁいっ』って間抜けな返事しちゃいました。

C先生がはじめて言った強めの言葉にちょっと驚いたけど、
やっぱりそれだけ大事なんだね、食事。
私は今のところ副作用で食べられない、ということはないのだから
しっかり考えて食べなきゃ。

この記事をまとめている間に、G さんから連絡があった。
当初、紹介を予定してくれていた食事療法のお店は
都合がつかなかったので別のお店を紹介してくれるということ、
また食事療法についての記事も送ってくれていた。

『ガン治療は情報戦です
数日前に読んだ本に記されていた文字。
私はまだまだ新米サバイバーだが共感した。
標準治療(化学療法・手術・放射線治療)と呼ばれる治療以外にも
さまざまな治療法があるらしい。
高濃度ビタミンC 注射、免疫細胞療法等々・・・

どの治療法を選択するかは、最終的に患者なのだけれども、
なにせ手術も抗がん剤治療も副作用などのリスクが大きいし、
そうかと言って「標準」と呼ばれる治療以外については、
保険が効かなかったりするから、治療費もかなり高額になる。
そうなるとそれだけの効果があるのかどうか、
やはり慎重になってしまうのです。新米の私としては・・・。

だから自分の治療法を決めるためには、
まず自分の病気についてできるだけ勉強しようと思う。
検討・選択する材料はたくさんあった方が良いので
情報も可能な限り集める。
そして何より、先輩サバイバーや
その道のプロの方のアドバイスをもらう。
検討材料は多いほうが良いけど、新米サバイバーの私には
やっぱり情報をうまく整理できなかったり
どうしても判断に迷うことも多々あるのよね。

私はたまたま身近に、病気をした先輩サバイバーや
食の大切さを伝えるプロがいてお話を聞くことができるけど、
たとえ身近に相談できる人がいなくても、
同じ病気をした人の会やネットワークというのもあって、
相談や情報交換・勉強会をしている場があるとも聞いている。

まだまだ治療は長いので、一度参加してみたいと考えています。

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