最後の(はずの)FEC療法を5日後に控え、
4月の終わりにしこりに気が付いた日から
今日までの3か月を振り返ると、本当にあっという間に
いろんなことがあったなぁと改めて思う。
この間、自分なりに勉強して
ブログにまとめていたつもりだったけれども、
まだまだ人に聞かれると頭が混乱してしまうことがある。
私自身の頭の整理も兼ねてノートを整理してみる。
「がん」
人間には60兆個の細胞があるそうだ。
通常、細胞は細胞分裂の時にそれぞれの遺伝子に従って、
周囲の細胞と協調しながら自分の役割を果たしている。
ところが突然変異をおこした細胞は、周囲の細胞と協調する遺伝子を
失ってしまうので、自分勝手な分裂をしだす。
これがいわゆるがん細胞。
正常な細胞は、隣近所の細胞と接触して
「定員オーバーかも?」と感じると
それ以上の増殖はしないが、がん細胞は
「平面が一杯なら立体的に増えてやれ!」と
もう誰の迷惑も考えず正常な細胞の栄養を
横取りしながら際限なく増殖をする。
この勝手な細胞たちが集まった塊が「がん」。
「抗がん剤」
がん細胞と結合し、成長・増殖を阻害したり死滅させる薬。
がん細胞は分裂スピードが早いという特徴を目印に攻撃するので、
正常細胞でも分裂スピードが早いものは区別されずに
一緒に攻撃されて傷ついてしまうことがある。
これがいわゆる【副作用】で、例えば脱毛など。
「病期・ステージ」
「しこりの大きさ」「リンパ節への転移の有無」
「他臓器への転移の有無」で病気の進行度を示す。
【第6話 診断確定】で記載されている『T2N1M0』は
国際対がん連合が採用している【TNM分類】と呼ばれるもの。
28部位ごとに示されている。

「サブタイプ」
病理検査で調べるがんの特徴、性質。
この特徴によって化学療法が異なるので
ステージとともにチェックすること。
例えば【第7話 治療計画】で出てきたO野の
「ルミナルB型HER2陽性」は抗がん剤、分子標的療法、ホルモン療法を
併用するが、「ルミナルA型」ではホルモン療法が有効とされている。

「セカンド・オピニオン」
診断や治療方針について主治医以外の医師に
他の治療法はないか意見を聞くこと。
医者を変える「転医」ではないので、
主治医と同じ意見でも、別の意見が出ても、
基本的に主治医にその情報を伝え
自分がどちらの治療法で行いたいか主治医と相談して
主治医のもとで治療する。
セカンド・オピニオンを希望すれば、最初に検査してもらった病院が
それまでの検査資料を貸し出してくれる。
セカンド・オピニオンを嫌がる医師もいるらしいが
その医師の対応を見てどう判断するかは患者次第。
最初の病院の検査結果が出るまでに、そこそこ時間がかかるのと
自分の病気について何も知らずにセカンド・オピニオンを受けても、
ファーストにしろセカンドにしろ、医師の説明が理解できるだろうか。
私は6年ほど、うつ病の治療をしていたが、
この時は全く自分の病気について勉強もせず、
いわゆる「青い鳥症候群」とか「ドクターショッピング」状態で
自分に都合の良い先生をふらふらと渡り歩いてしまった。
結果、完治までにかなりの時間を要してしまった、との後悔がある。
なので検査結果を待つ間に
セカンドオピニンを受ける病院の見当をつけて、
患者なりに勉強しておいたほうが絶対に良いと思う。
セカンド・オピニオンは保険適用外。
「限度額適用認定証」
健康保険加入者には、病気や怪我など医療費の負担が大きくなった時に
収入に応じた医療費の払い戻しが受けられる
「高額療養費制度」がある。
ただし、申請する必要があることと、後払いのため立て替えている期間は
お財布が厳しい。
この「限度額適用認定証」を事前に入手して病院の窓口に提示すれば、
請求される医療費は高額療養費制度の自己負担限度額までとなる。

※区分ア~ウに記載されている数字や、「総医療費」って何?って
私の疑問に答えてくれたのが下記サイト。すごく分かりやすい説明です!
→<医療費のことわかりやすく教えるよ。
元医療事務女子が医療費のことをわかりやすく解説します!>
「フローズングローブ」(第13話)
手足に抗がん剤がまわると、爪が変色したりひび割れたりするので、
あえて手足を冷やし血行をおさえて薬が爪へ行き届かないようにする。
病院によって用意があるところとないところがある。
「クライオセラピー」
上記と同じ理由で口内炎予防のため投薬中、氷を口に含むこと。