自分の闘病生活の中で経験したことや学んだことが
少しでも誰かの参考になれば、と思ってできるだけ細かく
書こうと思って始めたブログだけれどもすっかりご無沙汰してしまった。
むしろうんともすんとも言わないブログに、
具合が悪いのではないか?と周囲を心配させているだけなので
一気に入院初日まで話を進めまする。
私がかかっている病院では、手術の前日に入院すれば良かったのだけれど、
わたしの術日の前日は祝日だったので(事前の検査ができない)、
2日前に入院することになった。
不思議なことに【手術】は不安だっだけれど【入院】はちょっと楽しみだった。
だって良いほうに考えれば、食事は作らなくても出てくるのですよ!
そして誰に文句を言われることもなく終日ベッドで堂々と
眠っていられるんですよ!
入院直前が忙しかったので、やっと休憩できる、と期待しちゃうでしょ。
私の部屋はフロアの端の6人部屋。
事務スタッフに案内されて部屋に入ると、左右に3つづつベッドが並んでいて
それぞれがクリーム色のカーテンで仕切られている。
私のベッドは左側の出入り口に一番近いベッドだった。
小さな冷蔵庫と、有料のテレビが備えつけられている。
これにはテンションが上がりまくった。
「個室っ!!」
6人部屋をお願いしたとき、なんとなく自衛隊の訓練時の記憶が強かったのか、
ベッドだけが6個どん、どん、どん、と置かれているだけの
ちょっと冷たそうな真っ白い部屋を想像していた。
だから暖かいクリーム色の壁とカーテンで仕切られていて、
プライバシーがあることに異常に興奮してしまった。
6人部屋だけど私の中では立派な「個室」なのだ。
予想以上に良い環境に気をよくした私はさっそく、
ご一緒する部屋の方に挨拶を!と勢い込んだが・・・
カーテンが閉まっているのでよく分からないが、
それぞれの体調でおやすみになっているようだった。
よく考えればここは病室なので当たり前だ。
休んでいる人をわざわざ起こすのもどうかと思うので
カーテンが開いた時やらタイミングがあったときやらに
ご挨拶すれば良いか、ということして荷をほどいた。
この日の午後は術前検査があるのだ。
それまでに手術の時に担当してくださる麻酔科の先生が来て
お話しがあるとのことだったのだけれど、
先生がお忙しいのか、なかなかお見えにならず
付添で来てくれていた母とふたり、ただただボーとベッドに腰掛けて
母はこれからの入院生活について、
私は1回目の病院食となる昼食について、それぞれ思いを馳せていた。